心と向き合う
心から「私のため」を思って、私のことを叱ってくれる大人に、出会ったことがなかった。 私に向けられる罵声は相手が持ってる何らかの恐れや都合により私を操作しようとする圧力でしかない上、その意図は相手に筒抜けであることに、怒る本人は気づいていない…
埃っぽい体育館裏のピロティで、小柄な演劇部の部長が金づちを振るのをぼんやりと眺めていた。 野球部に壁打ちされて跡のついた大道具も塗装をし直して、大会前、舞台に上げる大道具づくりもいよいよ大詰めであった。演劇部の同期たちは室内で演技の練習をし…
知り合って歴が浅い人に聞かれる定番の質問、 「カヤノさんってお酒強いの?」。 そう聞かれるたび、表現こそ変わるが、大体こんな答えを返してきた。 「四天王の中で最弱…って感じかなあ…」 基本的に上司の酒の誘いを断ったことはない。 飲み会の幹事もたく…
人事部に異動してきたとき、「嫌いな人」のための仕事をするのが嫌で嫌で仕方なかった。とはいえ事業部との連携は欠かせないので、そう言ってると仕事にならないと自分を叱咤激励してべそかきながら仕事してたわけだが。 もちろん人事部は「会社にかかわる人…
「やりたいこと」とか、分からない。 日々業務に追われていると、やれあのタスクの期限が明日までだ、それこの案件は社外ステークホルダーが飛んで体制作りから仕切り直しだ…と、緊急で重要なタスクの嵐に翻弄されてへとへとになってしまう。「やりたい」じ…
私は現在人事として働いているのだが、「バックオフィス」とか「裏方」とか「非生産部門」とか言われるとイラつく。 なぜここまで怒りを感じるのか。それがずっと不思議だった。その呼び方の、どの要素が私の恐れを刺激しているのか。 そんな折、こんな出来…
「神との対話(1)新装版 宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫)」 という本を読了した。 以下、読んだ感想やあらすじ、要約なども交えつつ、書評を書いてみる。 神との対話(1)新装版 宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫) [ ニー…
「聖なる予言(ジェームズ・レッドフィールド/山川紘矢)」 を読んだ。 聖なる予言 (角川文庫) [ ジェームズ・レッドフィールド ] 楽天で購入 特に興味深かったのが、「コントロールドラマ」という概念である。 1.コントロールドラマとは 2.奪い合いから抜け出…
ハグをすることで幸せホルモン「オキシトシン」が分泌される!! …ということを、いろんなまとめ記事で目にする。オキシトシンは、ストレスや恐怖心を柔らげ、安心感を増幅させる働きを持つのだそう。 まあいうても25歳独身、恋人なしの私には縁のない話だと…
「自分らしく働く パラレルキャリアのつくり方 (三原菜央 )」を読了した。以下、読んだ感想なども交えつつ、書評を書いてみる。 【要約】 この本では、すでに従事している本業のほかに「複業」を始めてみることを提案している。「副業」ではない。「複業」…
よく訪れる和雑貨屋さんで、こんなお香を見つけた。 りんどうの香りのお香 私は比較的鼻が弱い、というか年中鼻づまりなので、お香の類を買ったことはほとんどない。だが、なんの気なしにサンプルを嗅いでみたところ、あまりに爽やかな甘い香りだったので思…
現在「人事」として働いている私は、ぶっちゃけ人間がめちゃくちゃ怖い。 極力人と会話したくないし、目も合わせられないし、口頭での連絡なら一瞬で済むものを何時間もためらって結局チャットツールで連絡するのが精一杯になったりと、もうなんか笑えないく…
私は絵や小説や漫画やアクセサリーなど、本当に色々なものをよく作る。 しかし「自分の創作物には価値がない」という強烈な思い込みもまた、抱いていた。 何か作りたい、表現したい気持ちは無限にわいてくるので作るけれど、それを心からつまらないものだと…
死にたいわけじゃない。果てのない優しさの中に、自分の思考さえ手放して、ただ溶けていきたいだけ。 表現が非常に難しい感覚だが、そんな気分になることがよくある。私にとってこの感情はひどく穏やかで、心地の良いものなのだ。一抹の寂しさはあるが、総じ…
実家から東京に帰ってきた。それに伴い、なぜこれまでは「帰省するたびに母親と喧嘩していたのか」が分かったので、漫画にしてみた。 本当は離れたくないって思ってたんだよね。大好きだからこそ、そうなっちゃってたんだよね。 にほんブログ村
今から20年以上前のことである。私は幼稚園に入る前、2歳ごろまで地元の児童館に毎週欠かさず通っていた。その児童館のそばには小さなお山と、石造りの大きな鳥居があって、たくさんのどんぐりを拾うことができた。私が物心ついてから初めて存在を認識した「…
お盆の帰省で、実家に帰ってきたついでに、約10年ぶりに地元の街を散歩してきた。生まれた時から中学までをここで暮らし、高校は少し遠い町に行ったから街を歩くことはなくなったけど、浪人を経て19歳くらいまでずっと住んでいた街だ。 私はいじめられっ子だ…
今日は夏コミにサークル参加をしていたのだが、なんと開場1時間でめちゃくちゃ帰りたい気持ちで満たされてしまった。その自分の中にある「帰りたい気持ち」と向き合い、過程を漫画にしてみた。 出オチ的に虚無に陥る 天使の顔して正しいこと言ってそうだけ…
見ず知らずの他人に「叫ばなければいけなかった」おじさん 金曜夜の渋谷を歩いていた。 道は大いに混雑していて、とても車がスムーズに通行できる状態ではなかった。そんな中、無理やり右折して割り込んできた車にびっくりしていたら、ドアが開いて「ちんた…