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人の存在理由とは、自分が何者であるかを創造し、体験すること ~「神との対話1」書評

神との対話(1)新装版 宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫)」

という本を読了した。

以下、読んだ感想やあらすじ、要約なども交えつつ、書評を書いてみる。

 


 

【要約】

筆者が神と対話した記録を、口語体でひたすら記した本である。

 

神とは「すべて」であり、この世やあの世やそれ以外にもあまねく存在する森羅万象あらゆるものは「神が、神自身を『体験』したいがために分離した存在」なのであるという。自分である、という事をわかるためには、自分でない、という事を知らなければならないという。我々人間も神の一部であり、すべての人は、自分とそうでないものを比べ「自分が何者であるかを創造し、体験するため」に存在しているという。

 

すべての現象や存在、概念には善悪も、正誤も、優劣もないすべてのものの本質はただ、「それ自体」でしかない。そこに判断を付け加えているのは観察するものの意識でしかない。ゆえに自分の人生がいいとかわるいとか、行いが正しいとか間違っているとかの判断で落ち込むことも本質的ではない。

 

あらゆる存在は、表現こそ違えど「三位一体」を原則としている。

  1. 思考すること
  2. 言葉にすること
  3. 行動すること

の3セットであり、これらを通して自己の創造が行えるという。

 

結婚生活が不幸になりがちなのは、「自分が何者であるかを創造し、体験するため」に存在しているのが我々であるのに、愛してほしいがゆえに相手の創造と体験を阻害してしまうからである。「自分は既に愛である」と自覚し、相手を縛ることをやめて初めて、「完全な自分」を分かち合う者同士として深くつながることができる。

 

望むことがあるなら、既に叶ったものとして、感謝をすること。

「私はこれがほしい」と思うと、「これがほしい私」が現実の体験として現れる。

「私はこれを持っている」と思い、心からそれに感謝をすることで、持っている自分になることができるのだという。

 

 

【感想】

ひたすらに会話形式なので、同じことが表現を変えて繰り返し何度も語られている。そのぶん大事だということなのだろうが。

 

筆者はおそらくキリスト教圏の文化の人なのだろうが、神はすべてであり、すべての存在はあまねく神自身なのである。というところは、八百万の神様……アニミズム的な考え方にも通ずるかと思い、興味深く読む事ができた。

 

個人的には、「光は、闇を体験することで初めて自分が光であることを知れる。だから闇の中にいることを祝福しなさい。」的な部分についてなるほどなと思った。そして、10章の潔さも好きである。後半の内容は引き寄せの法則にも通ずるところがあるのかもしれない。

 

スピリチュアル系の文脈にあまり抵抗がなく、自分の生きている理由や人生の意味について考えたい。興味がある。という人にはお勧めできる一冊だと思った。

 

 

神との対話(1)新装版 宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫) [ ニール・ドナルド・ウォルシュ ]

 

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