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迷い走る人生 ほどほどにナイス

替えの利かない人材として、複業を持つという選択肢。―「自分らしく働く パラレルキャリアのつくり方 」書評

「自分らしく働く パラレルキャリアのつくり方 (三原菜央 )」を読了した。
以下、読んだ感想なども交えつつ、書評を書いてみる。

 

【要約】

この本では、すでに従事している本業のほかに「複業」を始めてみることを提案している。「副業」ではない。「複業」――それは、自分が心からワクワクする、やりたいことを実現していくすべであり、「替えの利かない人材」になるための有効な手段であるという。

 

心からワクワクする、やりたいことを見つけるには

自分の「WILL」「CAN」を整理し、世の中の「NEED」に目を向けてみるのが有効だと、この本は説く。

WILL…自分がとにかく、やりたいと思うこと。ワクワクできること。

CAN…できること。自分の持っているスキルや、これまでの人生で得た経歴や知識。

NEED…世の中から必要とされていること。「こうなったらいいのにな」という他人の困りごと。

この3象限の重なるところから複業を始めてみると、継続的に成果を出しつつ、感情のエネルギーによるブーストもかかるので、走り続けられるという。

 

スタートダッシュの仕方と、時間と資源の使い方を考える

複業を始めたばかりの時は、支援してくれる人や顧客もいない状態から始まる。そのため、周りの人たちに「こういうことをやります! / やりたいんです!」と宣言して回ることが有効だという。口に出して言って回ることで、必要な支援をすでにつながっている誰かや、その人づてにしてくれる人が現れることがあるという。


必要な支援が得られるようになり、スタートを切ることができたら、自分の時間の使い方も見なおす必要がある。無駄なことをしている時間を洗いだし、緊急性や重要性の高いタスクに回すことで、効率的に本業やそのほかの大事なものと、複業との両輪をまわしていくことができるのだという。

 

22名のパラレルワーカーへのインタビュー

この本の第5章以降では、実際に「本業」と「複業」の両輪を回しつつ働いておられる方々へのインタビュー記事が豊富に掲載されている。

 

【感想】

22名の「複業家」へのインタビュー記事が個人的には印象深かった。未経験からピアニストとして複業を始めた方のお話などは、「そういうのもあるのか!!」と特に楽しく読む事ができた。
皆それぞれ多種多様な事業を手掛けており、本当に色々な働き方・生き方をしている人がいるのだなと知ることができたし、自分にできること・自分がやりたいことは何だろう、と考えてみる気になった。それを考えるだけでなんだかワクワクしてくるので、「複業とは、『年中夢中』をつくる最高の生き方である」

という筆者の言葉にも共感できるような気がした。

 

自分らしく働く パラレルキャリアのつくり方 [ 三原菜央 ]

 

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