「人に会いたくない」のは会社員時代、克服すべき弱みだった。今、強みになっている。
こんにちは。犬吠埼カヤノです。
非常事態宣言出ましたね。
外出自粛、テレワーク、三密を避けて行動を……と、
世の中の人々の動きがガラリと変わってきています。
一般的に世の中の人々は、
親しい人間と頻繁に会いたい……という願いが強いそうです。
そういった願望を持つ人たちにとって、
会いたい人に会えないという今の状況は大変なストレスらしく、
日々TwitterのTLが荒れていくのを感じています。
私は、人と会わなくてもあんまり困りません。
親しい友人とだって1年に1度遊べたら良い方だし、
そもそも1年に1度だって遊ぶ機会を持つ友達自体
片手で数えられるほどしかいません。
でも別にそれが私にとっての普通で、当たり前だったので、
寂しいとかそんなに思わないのです。
「そこまで人と会いたくない」。
前職にいた頃、この私の特性は組織と相容れないもので、克服すべき欠点でした。
チームワークが大事だから、誰とでも仲良く仕事ができるようになってほしい。
職場の方々はそんな願いを込めて、私がコミュニケーションスキル? 社交性? を身に付けられるよう、様々なタスクを課してくださいました。
一方の私はといえば、そうした厚意をありがたくは思いつつも、本心では自分が別にそれほど人との関わりを望まない人間であることを知っていました。
それ故に、組織から望まれるように変われない自分はダメなのだ、と本来の自分の気質に大きくバツをつけては自責の念に駆られていました。
今、この「克服すべき私の弱み」は間違いなく世の中を生き抜く強みとなっています。
人と会い、近い距離で会話をすることで感染確率の上がる伝染病。
かかれば命を落とす可能性もあるその病に対抗すべく、人々は面会の機会を制限されました。
1日に接触する人数を従来の2割程度に留めよ、との言説もあるそうです。
以前は1日に10人と近い距離で交流を行なっていた者は、1日あたり2人までに抑えよ、と。そういうことが言われています。
私の場合は、元々0人であったところへ0.2をかけても0には変わりがなく、なんの問題もなく以前と同じ生活のスタイルを保つことができています。
私は、飼い犬のうた君と一緒に1日1回のお散歩にさえいければそれでよく、あとはずっと家の中にいても何も苦痛ではありません。
こういうこと書くのは不謹慎かもしれませんけど、今の世の中、心理的にはすごく生きやすいです。「コミュ障の陰キャ、その性質を改めよ」という呪いで自分を縛る必要がないから。
まだしばらくはこんな生活を続けていたいなあ。
そしてこの状況が収束した後も、テレワークが働き方の主流になっていてほしい。
顔付き合わせたコミュニケーションが最強で最高で正しい、みたいな風潮にはもう心底疲れ果てたんだ。