もののけとけもののけ

迷い走る人生 ほどほどにナイス

ハイヤーセルフリーディングを受けてきたのだが、前前前世から私は人との関わりの中で傷つき続けてきたらしい。

 

 

いや君の名は。じゃないんだわ。

 

我の名は犬吠埼カヤノです。おはようございます。

 

先日、職場の方にハイヤーセルフリーディング」なるものをおすすめされたので、受けてきました。

ちなみに弊社は宗教法人ではありません。

 

面白かったので、その体験談というかレビューというか…を書いてみようかと思います。

 

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ハイヤーセルフって何?

人によって解釈が色々あるそうなのですが、端的に説明すると

 

「今ここに生きてる我々をゲームのキャラクターだとした際の、画面の向こうにいるプレイヤー」

 

的なものです。

 

大いなる自己、とか、高次の自分、とか表現の仕方はいろいろあるのですが、何度も何度も繰り返し生まれ変わる我々の、核の部分。

決してなくならない、魂そのもの。だそうです。

何回生まれ変わり、前回までの人生の記憶をなくしても、ハイヤーセルフはすべての自分と繋がっている。

だから我々が、今こうして生きているこの人生で、何を成し遂げたいのかとか。

過去の別の人生で、どんなことがあったからどんなカルマや課題を抱えているのかとか。

そういうこともハイヤーセルフは全部知ってるんだそうです。

 

自分のすべてを知ってるハイヤーセルフと繋がることで、今自分が知りたいことについて答えてもらう。というのが「ハイヤーセルフリーディング」なのだということです。

 

 

……まあ何となく概念はわかりますよね。

ざっくりいえば、スーパーマリオ遊んでるときの、マリオが我々人間で、マリオを操作してる子供がハイヤーセルフみたいなもんだと。 

画面内のマリオが「マンマミーア!」つって画面の下に消えていっても、別に子供は消えたりしません。また新しいマリオを使ってステージに挑めるのです。

 

 

体験を受けるまでの流れ

申し込みメールを送り、やり取りをして、指定の時間にリーディングを受けるための場所へを向かいました。

出迎えてくださったのは、穏やかな雰囲気の女性。仮にWさんとしておきます。

この方が今回、私のハイヤーセルフとつながり、言葉を代わりに伝えてくださるとのことでした。

 

清潔感のある明るい部屋の中で、リーディングの進め方、ハイヤーセルフとは何か、などの説明を受けます。

その後、Wさんは瞑想に入り、私のハイヤーセルフとつながり始めました。

 

別に私は瞑想する必要はなかったのですが、できれば私自身もなんかそういうかんじのやつと自分でつながっておきたいな、とは思いました。

なので私自身も目を閉じて、ゆったりと呼吸をしながら、自分の内側にある感覚やエネルギーの流れに目を向けてみました。

 

Wさんが私に尋ねます。

 

Wさん「聞きたいことは何ですか?」

 

カヤノ「今の私に、何かを伝えたい『過去世』っているんですかね?」

 

過去世。

前世とか前前世とか、とりあえず今の自分じゃない、別の国や時代に別の肉体をもって生きていた時の自分です。

最近私は直感が研ぎ澄まされて、自分が何をしたいのか、していきたいのかはちゃんと自分で受け取れるようになっていました。

だからこそ、あんまりピンと来てなかった過去世の話を聞いてみたかった。

シンプルに興味があったんですよね。

 

Wさんは、瞑想したままゆっくりと、私に向けて言葉を紡ぎはじめました。

 

Wさん「幸せに生きて、死んでいった体験も、もちろんありました。」

 

一つ、小さく呼吸を刻み。

 

Wさん「それでも……今のカヤノさんに、まだ未練があると、伝えたいことがあるといっている人も、確かに何人かいるみたいですね。」

 

なるほど。

ならば、聞かない手はないですね。

未練を残して死んでいった、前前前世の私たちの話を。

 

 

過去生①:魔女と糾弾され孤独死したカトリックのシスター

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その白人の少女は、敬虔なカトリック信者の家庭に生まれました。

住んでいたのは、ヨーロッパのどこか……フランス、オーストリア、そのあたりでしょうか。

個人の意思よりも、神の教義を優先することが最大の善とされる時代で、彼女の両親も神父様も厳しくその戒律を守り、常にルールから外れないよう彼女に強いていました。

彼女自身もそれを信じて大人になり、修道院に入りシスターとしての活動を始めました。

 

自己を犠牲にして人々を助ける。

その生き方に、彼女自身も満足していました。

しかし彼女の人生は少しずつ狂い始めていきます。

修道院へ寄付をしてくれる、裕福で優しい男性。

カトリック教のシスターは恋愛禁止にも関わらず、彼女は彼に惹かれてしまい、途方もない罪悪感を抱きます。

人を好きになるというのは、神の教義に背くこと。

毎日のように懺悔室にこもり、神に対して祈っていました。

 

「あの人を思う私の罪をどうかお許しください。思いたくないのに、思ってしまうのです」

 

彼に惹かれる気持ちを打ち消すように、彼女はより一層心を殺してひたすら人々への奉仕に奔走しました。

 

ある時から、性的な魅力を持つ自由で美しい女性が修道院のそばに現れるようになりました。

シスターである彼女とは真逆の属性を持つその女性は、異なる存在であるからこそ惹かれてしまうのか、次第にシスターを翻弄したいと思うようになります。百合じゃん!!

魔性の魅力を持つ女性は、シスターが好きになってしまった男性をわざと誘惑して、見せつけるような行動に出ました。

それがあまりにつらくて、シスターは公衆の面前で泣き出してしまいます。

そのようなことが何度かあり、周囲も次第にシスターが男性のことを好きなのでは? と疑うようになっていきました。

カトリックのシスターであるのに、人を好きになるなんて。

彼女は人々に罰され、反省室のような場所に閉じ込められてしまいます。

 

ほとぼりが冷めたのち、外に出ることを許された彼女は、再び人に尽くすようになりました。

奇しくもそのタイミングで流行り病が修道院の周辺に蔓延しており、彼女は自らの身もかえりみず、弱った人々を救おうと日々はげんでいました。

しかし、魔性の女性はやはり、シスターがわき目も振らず人々のために……と尽くし続けるのが気に入らなかったのでしょう。

「病を流行らせたのはあのシスターだ。あいつは魔女だ」

という悪い噂を流し始めました。

 

前科のあるシスターは、今度こそついに修道院を追い出されることになりました。

切り立った崖の断面に、自然にできた天然の牢獄。

そこに放り込まれ、格子をはめられ、人々から完全に切り捨てられてしまいます。

 

シスターは、そのまま、ひとりぼっちで死んでいったのでした。

 

***

 

彼女は最期まで、

「私が彼を好きになったからこんな罰を受けるのだ。神様、ごめんなさい」

と自らを罰しながら死んだそうです。

 

よく考えれば何も悪いことをしていないし、自らの命をかけて人を救おうとしたのに、人から恨まれてしまった。

それでも彼女は「民衆を恨んではいけない」という信念をぎゅっと握りしめたまま、ことを丸く収めるために自分を悪者にし続けていた。

 

この人生で私の魂は、

「人を好きになることや、人を思う事が怖くなった」

という体験を得たのだそうです。

 

過去生②:仲間をかばいリンチされ殺された黒人奴隷

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おびただしい数の黒人が、奴隷としてアメリカに連れてこられた時代がありました。

彼もそのうちの一人でした。

たくさんの仲間たちや、家族、友達とともに、見知らぬ土地に連れてこられ、日々過酷な労働に従事していました。

 

まともに休みも、食事もとれない重労働の中、ある日彼の友人が失敗をしてオーナーである白人の所有物を壊してしまいます。

友達が殺されてしまう、と思った彼はとっさに、自ら友人をかばい、代わって罰を受けることになりました。

 

しかし彼自身は、直接に罰を受けることはありませんでした。

罰を受けさせられたのは、彼の妻や子供たちでした。

彼が彼の判断で友人を助けたばかりに、代わって愛する家族が罰を受ける。

あまりに残酷なその仕打ちに、彼はひどく絶望します。

 

彼の家族に対する罰はあまりにもむごく、それを見るほかの黒人たちも震え上がっていたそうでした。

それに目を付けたのが、罰を与えていた側の白人。

人間、残酷さがエスカレートすると際限がないそうで、

白人は震え上がる黒人たちにこう指示を出します。

 

「あの家族のような目にあいたくなければ、お前たちがあの偽善者野郎をリンチしろ」

 

友人をかばった彼は、仲間の黒人たちに取り押さえられました。

そのまま、殴る蹴るの暴行を複数人から受け続け、

見世物として、白人たちが見て楽しむために、彼の命は散らされたのでした。

 

***

 

自分の判断で、愛する者が傷つく絶望。

仲間だと思っていた人たちに、裏切られて、残酷な方法で亡き者にされる絶望。

 

彼の人生はとにかく絶望だったそうです。

その絶望が、力強く仲間を助けようとして引き起こされたことなのだから、なおさらでしょう。

 

「自分が行うことは愛するものを傷つける」

「愛したものは自分を傷つける」

 

という苦しみを抱えたまま亡くなったんだろうなあと思います。

 

過去生③:仲間に裏切られて戦死した戦国武将

 

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彼に関する話だけは、今生のカヤノ自らWさんにご質問して引き出しました。

 

カヤノ「ずっと前から、頭の中に知らない記憶があるんですよね。馬に乗った武士? みたいな人が崖から落ちてく光景で……夜で、戦いのさなかで、たぶんそのままその人死んだと思うんですけど。それも過去世の人なんですかね?」

 

Wさん「わかりました。聞いてきますね……」

 

それからWさんは、深く息を吐いて、こんな風に言葉を続けてくださいました。

 

Wさん「『謀(たばか)ったな!』って聞こえてきます」

 

カヤノ「なんて????」

 

***

 

群雄割拠の時代。

当時はとにかく世の中が乱れていて、誰を信じたらいいのかもわからない。

みな疑心暗鬼でおびえながら暮らしていました。

 

その武士の住む町には、農民など武士以外の身分の人も住んでいました。

彼は、そんな武士以外の人々の面倒を見る役目も担っていたそうです。

ある時、隣国との間に戦いが起こりました。

戦争のさなか、彼は民に被害が出ないように、途中で作戦を変更しました。

変更後の作戦がうまくいけば、ほぼ確実に誰も死ぬことなく、生き延びることができる想定でした。

 

しかし、その作戦は、なぜか意図した形で伝わることはありませんでした。

彼の率いる隊や町民の半数ほどには伝わったものの、その先に伝播することはなく。

中途半端な伝達状態で大混乱が起こり非常に多くの死者が出てしまいました。

部下が亡くなり、自らが仕える殿様も危うい状況になり、ほんとうにひどいありさまでした。

 

彼の仲間のひとりも、それが原因で妻子を亡くしてしまいました。

彼は作戦の伝達に失敗した武士を恨み、同じように身内を亡くした者たちとともにこっそりと謀反を企てました。

 

夜、敵国への進行に備え、小規模の隊にて崖沿いの道を進んでいる最中に、謀反軍は突然武士に襲い掛かります。

そのまま仲間同士、身内同士でもみ合い、馬ごと崖の下に落とされてその武士は亡くなったのだそうです。

 

 ***

 

確かに敵同士の戦争にしては少人数過ぎるし、場所が変だし、奇襲にでもあったのかなって漠然と思ってたんですが……そういうことねー。

ちなみに彼、面倒を見てた民には慕われてたそうで、死んだ後にちゃんと弔ってもらえたそうです。よかったね。

 

これは明確にあれですね

「自分の言葉は人に伝わらない」

「自分の伝えたことは人も、自分も傷つける」

という痛みがびんびんに伝わってきます。

 

感想

 

 過去世の死に方、壮絶すぎん????

 ラノベもびっくりです。突然トラックでドン! じゃすまされない。

 

「人を好きになることや、人を思う事が怖くなった」

「自分が行うことは愛するものを傷つける」

「愛したものは自分を傷つける」

「自分の言葉は人に伝わらない」

「自分の伝えたことは人も、自分も傷つける」

 

まあそりゃそうも思うでしょうね。わかる。

そしてなんとも微妙な気持ちになるのが、今のカヤノ自身も、こういう苦しみを確かに感じながら日々生きているということ。

 

誰か、他人と一緒にいることの恐れ。

自分が相手を傷つけることも、相手から自分が傷つけられることも怖い。

それは私の背後にいる、昔の自分たちが苦しくて泣いてる影響もちょっとはあるのかもしれないなあ。

改めて意識させてもらえて、ありがたいな。

 

……

というか、そんなに過去世があるんなら、

今もこの世界のどっかには昔の自分の死体が転がってたりすんのかなあ。

って完全にYou are Hopeゲーマーの思考だけど。

 

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カトリックの人、崖の側面に開いた天然洞窟に閉じ込められて孤独死したらしいから、いまだに骨とか転がってそうだよねえ。
かわいそうだよね。なんか。

 

まあ私の今の人生は少なくとも「5回目以降」であるという事が判明したので、5回目以降なりに何かしら人生で成し遂げていこうかなって思いますよ。

過去世が残してくれた課題も、自分の中で統合しつつね。

 

みんなの分まで幸せに生きるよ。