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天才の特徴とは「創造性」で世界を進化させること~「天才を殺す凡人」書評

「天才を殺す凡人」という本を読了した。

以下、読んだ感想やあらすじ、要約なども交えつつ、書評を書いてみる。

 

 

 

「天才」「秀才」「凡人」がそれぞれどのような特徴を持つ人なのか、そしてどのように関わり合い、どんな変化をもたらすのか。ということについて、物語形式で読み進められる一冊である。

 

要約

人にはそれぞれ才能がある。


天才は、創造性

秀才は、再現性

凡人は、共感性

 

という軸をもとに判断を行う才能の種類である。


「自分の才能を理解し活かす」

→「相反する才能の力学を理解し、活用する」

→「武器を選び抜き、リミッターを外す」

 

という形で生かすことができる。

 

秀才の再現性はKPIで測れるし、凡人は多数決によって決議を行うが、天才の創造性は数値で測れないため日の目を見る前に殺されやすい。


そのため「凡人や秀才からの反発の量」によって間接的に測るしかないのだが、それをKPIに置くことは「大衆に支えられる経済活動」を行う企業においては難しい。


各領域をまたがるアンバサダーの存在と、凡人の中でも天才を見つけ出す能力に長けた「共感の神」の存在によって初めて、天才の創造性は殺されずに、世界を進化させていくことができるようになる。

 

経営は「アート」「サイエンス」「クラフト」の3要素によって成り立つが、サイエンスは定量的に証明できるもので説明能力が高いので、同じ土俵で戦わせたり、サイエンスする事自体が目的になると、他二つが死んでしまう。

 

目的を果たすために、

アートがあるべき姿を照らし、
サイエンスで現状を把握し、

クラフトによって両者の溝を埋める……

というそれぞれの役割を理解して活用せねばならない。

 

感想

天才・秀才・凡人・アンバサダー・共感の神……の中の、「どのタイプか診断」がこの本に付属している。

少し前と会社のメンバーとの間で話題になった時と、2度やった。

 

どちらの時も、私は「病める天才」で変化がなかった。

理解してほしいけど、理解してもらえない。

というのはとても身に覚えがあるなと思った。

芥川龍之介三島由紀夫のようには死にたくないな……。

 

 

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