主線なしイラストは、空気感や雰囲気、温かみを表現するのに適している。~ 絵本のような画風と、そのメイキングを掲載。
「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」のイメージビジュアルの空気感がすごいなって前々から思っていた。
冷たい氷の温度、透き通るような透明感がリアルな肌触りとして感じられるような、これらの絵に共通する特徴は、 「主線がない」ということだろう。通常、イラストを作成するときは、線を描いてからその内側に色を付けて完成させる。
その線が、ない。
描かれる物体とそれ以外とを隔てる境界を失うことで、色彩は接する空間の空気を含み、より鮮やかに目に見えない空気感を表現できるようになる。
見よう見まねで、私も主線なしのイラストをさくっと描いてみた。
絵本っぽい。
ちなみに描いたのはオリジナルキャラの「ひる子」である。
toshino-bakeinu.hatenablog.com
描いた時の手順としては、
- ざっくりと線でラフを描く
- 「髪」「顔」「腕」など各パーツごとにレイヤーを分け、一色だけでべた塗する
- 各レイヤーの上に、それぞれのパーツに対応する「影」「ハイライト」のレイヤーを作り、光の当たるところと影のつくところを塗り分ける
- 微調整し、背景とか描いて完成(※ラフ描いたレイヤーは最終的に非表示にする)
という感じだった。
線画描くのめんどくさい民とか、絵本みたいな絵柄が好きな人とかは挑戦してみても面白いと思う。より詳細なメイキングが欲しい場合は、書籍も出ているらしいので、参考にしてみてもいいかもしれない。
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