もののけとけもののけ

迷い走る人生 ほどほどにナイス

主線なしイラストは、空気感や雰囲気、温かみを表現するのに適している。~ 絵本のような画風と、そのメイキングを掲載。

「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」のイメージビジュアルの空気感がすごいなって前々から思っていた。

www.animatetimes.com

 

冷たい氷の温度、透き通るような透明感がリアルな肌触りとして感じられるような、これらの絵に共通する特徴は、 「主線がない」ということだろう。通常、イラストを作成するときは、線を描いてからその内側に色を付けて完成させる。

その線が、ない。

描かれる物体とそれ以外とを隔てる境界を失うことで、色彩は接する空間の空気を含み、より鮮やかに目に見えない空気感を表現できるようになる。

 

見よう見まねで、私も主線なしのイラストをさくっと描いてみた。

 

f:id:toshino_bakeinu:20190929172531p:plain

 

絵本っぽい。

ちなみに描いたのはオリジナルキャラの「ひる子」である。

 

toshino-bakeinu.hatenablog.com

 

 

描いた時の手順としては、

 

  1. ざっくりと線でラフを描く
  2. 「髪」「顔」「腕」など各パーツごとにレイヤーを分け、一色だけでべた塗する
  3. 各レイヤーの上に、それぞれのパーツに対応する「影」「ハイライト」のレイヤーを作り、光の当たるところと影のつくところを塗り分ける
  4. 微調整し、背景とか描いて完成(※ラフ描いたレイヤーは最終的に非表示にする)

という感じだった。

 

f:id:toshino_bakeinu:20190929172922p:plain

 

線画描くのめんどくさい民とか、絵本みたいな絵柄が好きな人とかは挑戦してみても面白いと思う。より詳細なメイキングが欲しい場合は、書籍も出ているらしいので、参考にしてみてもいいかもしれない。

 

 

  ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村