もののけとけもののけ

迷い走る人生 ほどほどにナイス

クリスマスイブですが私にとっては東京住み最後の日です。

 

こんばんは。犬吠埼カヤノです。

今日は12月24日、クリスマス・イブなので、

世の中のお父さん・お母さんたちは

サンタさんの役割を果たすのに

頑張っておられることかと思います。

 

独り身の私にとっては

これといって何の意味もない日では

あるのですが、

明日引っ越しがあるという事を踏まえると、

今日は私にとって「東京在住OL」としての

最後の日という事になります。

 

かつて「女はクリスマスケーキ」と

揶揄する言葉があったそうです。

今では「年越しそば」説もあるそうですが、

いずれにせよ、

「25歳 or 31歳を過ぎたら嫁の貰い手がなくなる」

という趣旨の言説であり

知ったことかファッ●ンジャッ●以外の

感想がないという感じではあるのですが、

それこそ昨日の記事でも投稿したように

対岸の火事」として

水の境界を敷かないことには、

妙にそわそわしてしまう、

というのが正直なところです。

 

toshino-bakeinu.hatenablog.com

 

電気、ガス、水道を利用する

住所の切り替え連絡を入れ、

不用品をまとめてゴミに出し、

段ボール詰めの荷物に囲まれて

ふと

「私の東京での暮らしって何だったんだろうな」

という事を考えました。

 

 

東京というおもちゃ箱の町の話

大学1年生から2年生にかけて、

学校の近くの狭い家で

初めて東京での一人暮らしをしました。

大学3年から4年まで、

親からの頼みで

「今度から大学生になる弟の世話役」として

千葉に家を借り弟と2人暮らしをしたあと、

社会人になるに伴い

また東京での1人暮らしを再開しました。

 

私の東京での暮らしは、

(まあ私に限った話ではなく

 世の中の多くの人がそうだとは思うのですが)

常に会社や学校や親といった

「自分の気持ち以外の都合」を

最優先にして作り上げてきたものでした。

 

住む場所も、物件も、全部他の何かや

誰かのために選び決めてきたもので、

そこに私の意思というのは殆ど介在しませんでした。

 

魂の宿る「人形」としての私が、操り糸で

動かされて生きてるみたいな感覚が常にありました。

 

私の住んでた東京は巨大なおもちゃ箱で、

何でもあるけど、何一つ自分の意志だけでは

手に入れられない場所でした。

巨大な操り手である会社や学校に操り糸を渡して初めて、

自由に遊ぶことができる所だと感じていました。

 

東京というおもちゃ箱の中には、

私以外の他のおもちゃ達もたくさんいて、

寂しさを感じることはあまりありませんでした。

自ら糸を背中に括りつけて、

社会の許す範囲の自由の中を遊んでいるようでした。

 

 

それでよかったんです。これまでは。

だって学校や親や会社に身も心も捧げて尽くせば

報われるんじゃないかって思いこんで、

それで必死にやっていたから。

必ずしもそうじゃないという事に気づいたとき、

私は心の底からショックを受けて、それで、

これからは自分の意志で生きていきたいという

強い願いを持ちました。

 

だから切っちゃった。操り糸。

 

自分で、自分につながる糸をバツバツ切って、

自分の歩みたい方向に進んでいくと決めました。

 

おもちゃ箱を飛び出した人形が手にするもの

 

自力で歩きなれてないから足元はふらつくし、

立ち止まったらぱたりと倒れてしまいそうだけど、

それでも風に吹き飛ばされないよう

一生懸命足を動かして行きたい方に

進もうとしているのが今です。

 

この度の引っ越しは、完全に私の自由意思です。

仕事も親もなんにも関係がない。

ただ私がここに住みたいな、と願った場所に、

その願いだけを動機に暮らすことにしました。

 

手にしたものは自由であり、同時に、孤独でもあります。

もう私の背中に、他の何かへつながる糸はない。

それは箱の中にいた仲間たちとのつながりも切れたようで、

ひとりぼっちであるという感覚を私に与えてくるのも事実です。

 

操り糸の切れた先は、私自身の掌の中にあり、

「私が私を動かして生きていくのだ」という

選び取った選択の結果をまざまざと見せつけてきます。

 

 

要するに…

 

シンプルに言うと、いま寂しいです。私は。

ずっと友達がほしかった。

でも本当の意味で、私が誰かから渡される

愛情や友情をきちんと受け取るには、

まず自分の手で人生を始める必要があると感じました。

操り人形のままでは人間として生きていることになりませんからね。

人間にならなければ、人間として生きられなければ、

人間を相手として渡された友情も愛情も受け取ることができません。

だから、こうして冒険に飛び出すのは、必要な選択だったと思います。

 

自分の手で自分の人生を始めるために、覚悟を決める。

 

……

 

サカナクションの「ユリイカ」が沁みますね。

これ前に引っ越しのこと言及した際も言ってました。 

 

www.youtube.com

 

toshino-bakeinu.hatenablog.com

 

おもちゃの自分にさよなら。

人間として生きていきます。

 

f:id:toshino_bakeinu:20191222235157p:image

 

  ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村