シルバニアファミリーのお洋服を作るの巻⓵~浴衣編
先日実家に帰省した際、こんなものを見つけた。
全裸に剥かれたシルバニアファミリーのねずみさん家族(大人&お兄ちゃんないしはお姉ちゃん)。
幼い私がよく遊んでいたおもちゃ達だ。むき身のまま無造作に押し入れの中に眠っているのを発見して、なんだかかわいそうになってしまった。
裁縫慣れしてないなりに、手縫いでお洋服作ってあげようかなあと思い、連れて帰ることにした。
***
東京に戻ってきてから、百均で針と糸、それから端切れと布用ボンド、バリバリテープを購入した。
家に着くなり、昔 手を出そうとして挫折した「ねんどろいど用の服の型紙付き、作り方の手順書」を本棚の奥から発掘した。
型紙通りに布を切り、黙々、ちくちくと縫い続ける。
…
襟のところ縫うのめんどくさすぎてキレそうになった。
他のパーツはまだいい。めんどくさいけどまあ、直線で無心に縫い続けてればそれっぽくなるから許す。だが襟、お前だけは許さない。謎に曲線ばっかりで、ちょっとでもマチ針がずれようものなら途端に不格好になる。私のような不器用物になんという仕打ちだろうか。服の襟は、己があのような形状をしていることを反省してほしい。
と、ひとしきり脳内でキレちらかしながら、それでも淡々と縫い進め、なんとかそれっぽい感じにすることができた。
振袖みたいにお袖が長いのよ。
まあそりゃねんどろいど用の型紙つかってますからね。
腕も断然ねんどろいどの方が長かろうね。ねずみさんよりは。
かわい~。
基本的に私は、説明書読まずにテキトーにがちゃがちゃやってそれっぽくなるものが好きなので、お裁縫はあまり好きではない。しかし、成果物ができたときの満足感がすごいので時々作りたくなってしまうのだ。
今回もここまで作り上げるのに散々「めんどくさい」 という思いでいっぱいになっていたが、いざこうして完成させて着せてあげると、こころなしかネズミさんもうれしそうに見えるし、自分の満足感も幸福感もとても高まっているのを感じる。