自分の手で直接ものづくりすること以外絶対に仕事にしたくない
こんにちは。犬吠埼カヤノです。
かねてより
「俺は企画がやりたいんだ。人事の仕事は楽しくないんだ」
と駄々をこねまくった挙句に会社を辞めた私ですが、実は企画もぶっちゃけやりたくないと思っていることに気付いてしまいました。
企画をやりたくないと気付くまでの流れ
Wantedly経由で届く、企業からのメールに返事をするのをだいぶしんどいと感じていました。
「お声掛けいただけるのはすごくありがたいんだけど、なんかもう、黙々と一人で作業したい」
そんな心の声がぽつり、と漏れた際、「一人で黙々と」という表現がすごく心に馴染む感覚がありました。
思い返せば、大学4年の就活の時も、私は
「本当は一生家に引きこもって同人誌描き続けてたい!!!!!!!!」
ってずっと心の中で叫んでいました。
本心では最初から会社になんか属したくなかった。
いや結果的には属してよかったのだけれど、当時はそう思っていました。
ではなぜ就活なんかしていたのか。
それは私の「恐れ」が強かったのと、「知識」がなかったという2つの要因が重なったが故でした。
普通に会社に入って、普通に結婚相手を見つけて、普通に子供を作って、普通に育てる。
みんなと仲良く社交的に、朱に交わって赤くなり、それでいて集団の中ではそれなりのリーダーシップを発揮して人をまとめていく。
そう生きなければならない、という強迫観念が強すぎて、就活をしない選択肢なんか選ぶことはできませんでした。
就活をしないという可能性に思いを馳せることさえ怖くて、就活せずに生きていく方法を調べようともしなかったため、必然的に選択肢は潰され私の目の前にあるのはただ一本の道だけになっていました。
就活をする中で、また転職活動に至るまでの間に「企画」の仕事に執着し続けていたのは、非美大、非理系のノースキル私大文系卒がクリエイティブに直接関われる領域はそこしかない……と思いこんでいたからに他なりませんでした。
本当に正直に打ち明けると、自分が企画職なのに企画職に対して腹立たしく思ってた節さえありました。
「自分の力では何一つ作れないくせに偉そうにクリエイター様に指図しやがって…!!」
と自分も含めた企画職に対してうっすらと思い続けていた……。
その根本にあったのは、自分の手で創造を行えるクリエイティブ職(デザイナーさんやエンジニアさん、イラストレーターさん、シナリオライターさん…etc)への強い憧れでした。
できることなら、自分の感性と手を動かして淡々と、黙々と直接創造を行う側でありたかった、という、ずっと昔からの強い願い。
気付いてしまった瞬間、もはや自分の心に嘘をつくことは一切できなくなりました。
「企画、別に言うほどやりたくないよね」
って。
それなら何がやりたいのか
基本は一人で何かをもくもくと作りたいです。
そして週1-2くらいで誰かと喋りたい。
それだけで充分です。
私が作るものに関して、究極知ってもらうことも必要ないです。
必ずしも作品を愛してもらわなくてもいい。
ただ、ただひたすらに作りたい。
ゼロから一を生み出したい。
もうなんかそれだけです。
生きることを作ることとして、作ることを生きることとして、遍く自分の人生を積み上げていく行為と為す。
そんな風に生きたい。
職人になりたかったんだよなあ。本当は。
長いこと気持ちに蓋をしていたよね。
答えは最初から自分の内側にあった
社会の目とか忖度とか謙遜とかレッテルとか……を洗いながして振るって砂を落として、最後に一つだけ残っていた意志は、
「自分の手で直接ものを作ること」
ただそれだけでした。
ひたすら作ろう。
作るためのことだけしよう、これからは。
何を学んだら何が作れるようになるのか、それをまず知って、それから作りたいものを作れるようになるために必要な知識を選び取っていこう。