もののけとけもののけ

迷い走る人生 ほどほどにナイス

誰一人仲間はずれにならないよう、極限までシンプルに磨き上げた作品。 ~ 映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」感想

 

こんばんは。

「天気の子」は評判や番宣ポスターから

放たれるセカイ系リア充のキラキラオーラにより

まともに見れば四肢が爆散するであろう……

という未来予知をしたため未視聴な、

非リアの犬吠埼カヤノです。

 

最近話題の映画といえば、

「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。

 

sumikkogurashi-movie.com

 

ツイッター

ゆるキャラの皮をかぶった奈須きのこ

「ジョーカーより泣く」

等となんかしらんけど

すごい涙腺に来るらしいという

評判をよく目にします。

 

まあ「すみっコぐらし」で

リア充の波動攻撃食らうことはなかろう。

そう判断して、視聴してきました。

 

できる限り

内容そのものの説明はせず、

ネタバレには配慮しながら、

感想を書いていきます。

 

f:id:toshino_bakeinu:20191113200935j:plain

 

 

結論

ひとことでこの映画を表現するなら、

「誰一人仲間はずれにならないよう、極限までシンプルに磨き上げた作品」

といえるかと思いました。

 

マジで無駄がない。

なさすぎる。

人間の情緒とか世界とかってこれだけシンプルだったか?

って錯覚するほど、小奇麗にまとまっているのですが、

それによる物足りなさもなく、

時間いっぱい充分に楽しめる

見ごたえある一本だと思いました。

 

上映時間が短いのは、

おそらくターゲット層が小学校低学年以下の

子供たちだという事もあるのでしょうね。

 

子供が飽きないように75分という短い時間でまとめあげ、

それでいて大人もしっかり楽しむことのできる良作です。

 

キッズの「ウケどころ」を外さない

 

これ感想が完全に(ゲームプランナーとしての)職業病なんですけど、

キッズたちに向けた「ウケどころ」が作中に何度もあるなあ、

というのは見ていて感じました。

 

平日の夕方に見に行ったので、館内には親子連れが多かったのですが、

小さい子供たちが声を上げて喜び、笑うシーンが絶妙なテンポで

配置されて進んでいきました。

 

子供は、漫画的オーバーアクションで笑います。

すみっコたちが隕石のように勢いよく落下していく

SE&炎エフェクトの演出付きのシーンだったり、

落ちた際にバウンドしてぽてっと転がるシーンだったりと、

そういうコミカルで大ぶりな動作が挟まると、

子供はマジで喜ぶんだなあ……ということを痛感しました。

 

ちりばめられた伏線と、無駄なく回収されたシンプルな感動

ゆるく、コミカルでかわいい動きの

キャラクターたちが動き回り、

物語は次第に展開していきます。

 

ストーリー上ではちょいちょい闇深設定が散見されたり、

核心が明かされたところでは大人向けの泣かせどころもあり、

しっかり魅せてきてくれます。

ラストも結構涙腺にくる。

 

構成がシンプルであるがゆえに、

オチは途中から読めてしまうのですが、

それにも関わらずウルッとくるのだからすごいと思う。

 

なお、ストーリーの核心が明かされる泣かせどころでは

ほとんどの子供も真剣に見入っていた(or寝ていた)のか、

館内では大人のすすり泣く声しか(ほぼ)聞こえませんでした。

 

まとめ

  • 子供は笑い、大人は泣ける
  • シンプルで無駄がない洗練された構成&演出

 

という感じでした。

時間が短いので疲れずに見れますが、

ハンカチは持参した方がいいかもしれません。

 

切なくて寂しい気持ちを、

大きな優しさで包み込む、温かな作品でした。

 

余談

 

あと超個人的な感想としては、

私はもっとちゃんと3DCGがんばろう!!

とも思いましたね。


やっぱ映像作品つよいわ……。

今作もローポリ3DCGモデル使われてたと思うんですけど、

ほんと……表現に限界がない……最高にワクワクしますね。

 

仕事で2Dの絵描くのもいいけどなー。

きちんと立体方面にも力をつけたいわ。つけていこう。

 

『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』公式サイト

 

 

  ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村